
山科大桑層の甌穴(おうけつ)
(2003年2月10日撮影)
●概要
金沢市山科町東方の伏見川沿いで大桑層(おんまそう)が露出しているところ。砂岩の中に貝の化石を多く含んでいる。また、甌穴(おうけつ、ポット・ホール)が多くできており、国の天然記念物に指定されている(文献28)。
伏見川沿いの山科大桑層
(2003年2月10日撮影)
甌穴は岩盤にできたおわんのような穴で、岩盤の中でも特に軟らかい部分が波流と小石のうずまき作用でできたものである(現地の看板より引用)。
伏見川の大桑層分布地は流れが速いので甌穴が形成されやすい。河床や河岸に多くの甌穴が見られ、大きさは大小多様であるが、直径20cm〜40cm、深さ30〜50cmの円筒状やかめ穴状のものが目立つ(文献24)。
近くには金沢の地名の由来となったといわれる「芋堀藤五郎」の夫婦の像がある。
●アクセス
・北鉄バス窪下車。徒歩約15分。
●現地紹介
山科神社の社叢林の外観
(2003年2月10日撮影)
金沢市南部では山沿いまで宅地の開発が進んでいるので、社叢林や田畑、竹林や落葉広葉樹林が揃った典型的な里山風景に出会うことは少ないが、山科町一帯は山沿いに田畑が広がり、山科神社の見事な社叢林もあり、私の大好きな風景のひとつである。高校生の頃はトレーニングでここを駆け抜けて満願寺山へと向かっていた。
山科神社のケヤキの巨木
(2003年2月10日撮影)
日差しが暖かい2003年2月10日、久しぶりに山科へ向かった。まずは山科神社へ立ち寄った。ここには樹高25m、幹周4.5mの大きなケヤキがあり、金沢市指定の保存樹林となっている。
高校生の頃は何気なく前を走り抜けていた神社だが、見事なケヤキの巨木の堂々とした幹の姿に新鮮な感動を味わった。
芋堀藤五郎夫婦像
(2003年2月10日撮影)
雪がほとんど解けた道を、芋堀藤五郎の夫婦像の前を通って国の天然記念物の大桑層の化石産地と甌穴の場所を訪ねた。
雪解け水のせいか伏見川はかなり流れが速く、ボーツとしていると吸い込まれてしまうような感じがした。
河岸には、いくつも白い帯状に貝の化石があるのが確認できた。
白い帯状の貝の化石
(2003年2月10日撮影)
葵ケ丘団地付近から金沢市街を望む
(2003年2月10日撮影)
帰りには葵ケ丘団地へ向かった。団地の付近からは金沢市街への展望が開けていた。また、裏側から見た満願寺山も新鮮だった。春になったらまた訪れたいと思った。
葵ケ丘団地付近から満願寺山を望む
(2003年2月10日撮影)