桜植栽地での草刈作業
(2008年5月11日撮影)
●概要
竹林伐採跡地に桜が植栽されたところ
(2008年5月11日撮影)
金沢市平町。林業の担い手不足から竹に覆われて荒廃した里山を桜の名所に再生しようと、住民らによる特定非営利法人(NPO法人)「森林環境保全・里山物語」が伐採と植樹を続けている。
活動は2006年度に始まった。2008年5月11日には、地元住民やボーイスカウト、ボランティアら約300人が竹を伐採した跡地にソメイヨシノとシダレザクラの苗80本を植樹し、計800本になった(文献114)。同年11月9日には400本の桜が植栽されて目標としていた1000本を達成し、名前の通り「千本桜」となった。
●アクセス
・北鉄バスは通っていない。県道114号線の内川スポーツセンターや埋蔵文化財センター付近から金沢工業大学運動場の横を通って平町へ到る道がある。
●現地紹介
山出保金沢市長らによる記念植樹
(2008年5月11日撮影)
2008年5月11日、平町千本桜の里で開催された「竹切りボランティアin金沢2008」に参加した。朝のうち小雨が降っていたが、いつの間にか止んでいた。開会式では山出保金沢市長の挨拶などがあり、市長らによるソメイヨシノの記念植樹が行われた。
道沿いの桜植栽地(今年桜が植栽されたところ)
(2008年5月11日撮影)
筆者もシダレザクラ1本を植樹した。鍬を入れると排水の悪そうな粘土質の土壌だったが、今後の成長が楽しみである。
桜植栽地
(2008年5月11日撮影)
その後は昨年桜が植栽されたところで草刈作業をした。筆者が草刈をしたのは斜面下部で様々な植物が生育していた。
この時季はミゾイチゴツナギ?が叢生して優占するほか、ススキやネザサ、カラムシなどが小斑状に生育していた。伐採前の樹林に生育していたと思われるシャガやマムシグサなどとともにノイバラ、モミジイチゴ、サルトリイバラなどの先駆的な植物が混生していた。また、タケ類の芽も再生しており、高さ1mを超えるものもあった。
短時間なので限られた範囲しか刈り払うことができなかった。一般参加のボランティアとしてはほとんどお手伝いにならなかったように思う。
アルペンホルンの演奏
(2008年5月11日撮影)
作業後にはホルン奏者らによるアルペンホルンの演奏が披露された。このアルペンホルンは主に県内産の木材、曲がっていて有用材にならないものを利用して作ったものであるという。アルペンホルンの演奏を生で聴くのは初めてだった。
筍の天ぷらと筍入りめった汁
(2008年5月11日撮影)
植樹後には揚げたての細長いカレーパンが振舞われ、昼食時には参加者にめった汁や筍の煮物、筍の天ぷらなどが振舞われた。揚げたての筍の天ぷらは格別に美味しかった。
参加者300人ともなると、こうした準備も大変なものであっただろう。地元の方々、NPO法人森林環境保全・里山物語(金沢竹切物語)の方々、金沢菊水ライオンズクラブの方々に感謝している。
竹林を通る小道
(2008年5月11日撮影)
この辺りでは、平町を象徴するモウソウチクの景観を生かした古道整備が行われているという(文献89)。「千本桜」とともに金沢の新名所となることを期待したい。
竹切りボランティアin金沢2008。
ボランティア活動による竹林伐採地への桜の植栽。
この2008年11月9日の植栽で、桜は目標としていた1000本に達した。今後は、竹切りや草刈りなどの維持管理作業などのほか、ニホンカモシカによる食害対策などが課題となる。
(金沢市平町、平町千本桜の里、2008年11月9日撮影)