鹿島の森の概観
福井県金津町吉崎・蓮如上人記念館隣接地より
(2003年7月21日撮影)
●概要
石川県の南西の最先端に位置する大聖寺川と北潟湖に挟まれた周囲600m、南北に長い長楕円形をした3haの陸続きの島(文献10)。もとは北潟湖に浮かぶ島だったのが、土砂の堆積により陸続きになった(文献2)。
タブノキやヤブツバキに覆われた散策路
(2003年7月21日撮影)
1876年(明治9年)以降廃絶した法華宗の道場の社叢が今日に残ったものであり、数百年来、斧を入れたことがないといわれている(文献2)。
島全体が加賀地方では貴重な暖温帯性の照葉樹林(常緑広葉樹林)に覆われ、ダブノキを優占樹種として、スダジイ、シロダモ、ヤブツバキ、ヤブニッケイの古木が生育しており、林内は静寂で薄暗い。ツルガマイマイ、アカテガニなど珍しい小動物が成育している(文献10)。
1928年(昭和3年)に国指定の天然記念物に指定されている(文献10)。また、「いしかわレッドデータブック」(文献14)でも「鹿島明神社の森」として保護を要する植物群落に選定されている。
●アクセス
・JR大聖寺駅から北鉄バス吉崎線塩屋下車(文献10)。
●現地紹介
2003年7月21日、金沢は朝から時折強い雨が降っていたが、午後から天気が回復に向かうという予報を信じて、友人のAくんの車で鹿島神社へと向かった。
塩屋大橋から大聖寺川、鹿島の森を望む
(2003年7月21日撮影)
加賀市に入る頃には雨も止み、目的の鹿島神社につく頃には青空も見え始めていた。こんもりと茂った照葉樹林の葉が陽射しに照らされているのが見えた時には思わず声がでるほど感嘆した。
アカテガニ
(2003年7月21日撮影)
ツメが赤いのでアカテガニといわれ、水気の多い草むらなどに穴を掘って棲息している(文献2)。
林床を歩くアカテガニ
(2003年7月21日撮影)
車から降りた私たちがまず目にしたのがアカテガニである。駐車場脇の側溝に5〜6匹の小さなカニがいたので急いで写真を撮ろうとしたが、その必要はなかった。
駐車場の付近だけでなく林床や林内の散策路にも無数の小さなアカテガニが這い回っており、踏まないように気をつけて歩かなければならないほどである。
北潟湖に張り出したタブノキ
(2003年7月21日撮影)
北潟湖沿いの縁には板橋が設けられており、湖に張り出したタブノキや斜面のタブノキ林を眺めながら散策することができる。
北潟湖に張り出したタブノキ
(2003年7月21日撮影)
陽射しに照らされたタブノキやヤブニッケイなどの照葉樹(常緑広葉樹)の葉が美しかったのが印象的だった(「NEXT」へ続く)。